千葉県の獣医が感染!犬流産菌とも呼ばれるブルセラ病とは?

悩み

こんにちは~獣医師のanicoですっ^^

 

つい先日(2018年3月8日)のことですが、千葉県からこんな発表がありました。(詳しくはこちら

 

3月5日、鴨川市内の医療機関に入院していた50歳代の男性が、同医療機関で実施した血液検査の結果からブルセラ症と診断され、同医療機関から安房保健所に発生届があった。

患者は、現在、本疾患の治療等のため別の鴨川市内の医療機関で入院治療中である。

 

 

えーーーっ、獣医がブルセラに( ゚Д゚)

やっぱりあるんだそういうこと……

 

とびっくりしましたが・・・

 

 

そもそもみなさんブルセラ症って聞いたことありますか?

 

やはりあっちを思い浮かべてしまいますか?

(「他の人はこちらも検索:ぶるせら メルカリ」とかあって苦笑いでした( ;∀;)アハハ)

 

 

普段あまり聞く機会がないためペットに関してはマイナーなこのブルセラ症について、今回は

 

  • どんな動物がかかるの?
  • どうやって感染するの?
  • どんな症状がでる病気?

 

などの疑問をメインに、簡潔に解説していきたいと思います^^

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ブルセラ症って何?犬以外にもかかるの?

ブルセラ症(ブルセラ病)は、ブルセラ属菌(細菌)が原因となって起こる感染症です。

ブルセラ属菌にもいろいろ種類があって、

 

  • にかかりやすいブルセラ菌
  • ヒツジ・ヤギにかかりやすいブルセラ菌
  • にかかりやすいブルセラ菌
  • にかかりやすいブルセラ菌
  • ネズミにかかりやすいブルセラ菌
  • クジラ・アザラシにかかりやすいブルセラ菌

 

など、犬以外にもたくさんの動物がかかる病気なんです。

さらにこれらはそれぞれ、動物だけでなく人にも感染するんですね。

 

なので、ブルセラ症はただの動物の病気というだけでなく、人獣共通感染症(ズーノーシス)として重要な病気なんです。

 

ちなみにanicoはこの病気について大学で勉強してたんですが、イメージとしては

 

 

「ブルセラといえば流産!」

「牛!次に犬!そして人にも感染する!」

 

 

という感じで頭の中に残ってました( ..)φ

 

牛(動物)は感染したら治療せず殺処分しかないので、牛のブルセラ症は日本ではかなり重要な病気(法定伝染病)のひとつなんですね~

ま、余談です(笑)

犬から人にはどうやってうつる?

流産した犬の胎仔悪露精液尿などから、口や傷を介して人に感染します。

一般的には繁殖業者や、今回のように獣医師など、そういったものに接する機会が多い職業の方が感染する確率は高いわけですね。

 

なので、普通に飼ってる分には、犬からの感染はまれと考えてもらって大丈夫ですよ~

人から人にはうつる?

これも極めてまれ!

なんですが、母乳から赤ちゃんが感染したり、臓器移植や輸血なんかで感染したという報告もあります。

ブルセラ症の症状は?

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人と犬とでは症状に違いがあるんですよ~|д゚)

ということで、まずは犬の場合からみていきましょう!

犬の場合の症状

主に生殖器官に病変が起こり、

 

オスでは

  • 精巣の炎症や萎縮

 

メスでは

  • 流死産
  • 胎盤炎
  • 不妊

 

なんかが見られます。犬流産菌などと言われるゆえんですね。

 

が、一般症状(食欲不振、嘔吐、下痢、元気消失など)はほとんどないので、感染していても気づかず普通に過ごしているケースも普通にあるんじゃないかと思います。

人の場合の症状

これといった特徴的な症状はなく、軽症の場合は

 

  • 発熱
  • 倦怠感
  • リンパ節の腫れ
  • 全身の疼痛

 

などインフルエンザや風邪に似た症状が見られるんですが、重症になるにつれ

 

  • 脾臓や肝臓の腫れ
  • 脳炎
  • 心内膜炎

 

などが現れることもあります。

ブルセラ症の治療法は?完治する?

最初のあたりで

 

牛は感染してたら殺処分

 

とか口走っちゃいましたが^^;

 

犬の場合はどうなのでしょうか?

さらに人は完治するのでしょうか?

犬のブルセラ症の治療法

飼い犬がブルセラ症にかかった場合は、

不妊手術投薬

によって対策をとります。

 

不妊手術とは、メスなら避妊手術、オスなら去勢手術ということですね。

 

投薬は複数種類を3ヶ月以上飲む必要があるんですが、それでも菌の性質上(細胞の中に潜む菌なんです)、菌が消えたと思っていてもまだ体の中に残っている可能性はあるので、再発する可能性があります。

 

こういった理由から完治を望むことは難しい病気ではあるんですが、薬を飲んで菌を減らしつつ、血液検査で確認を取ることで、普通に生活を送ることはできるので大丈夫ですよ^^

人のブルセラ症の治療法

人の場合も同様に、複数種類の抗生物質を飲んで、経過観察、というところですね。

そのまま生涯再発しない可能性もあるし、1年以内の再発(一番多いパターン)や、10年20年以上経ってからの再発ということも起こりえます。

 

ということで、

完治した!

というのは、人も犬も宣言はできないようです。

まとめ

簡単にまとめると、ブルセラ症は

 

  • 犬を含めいろんな動物・人に感染するズーノーシス
  • 犬の流産胎仔や尿などから人にうつる
  • 犬の症状は生殖器官の病変(精巣炎や流死産、不妊)
  • 人の症状はインフルエンザ様
  • 完治は難しい

 

という病気でした。

 

狂犬病みたいにすごくこわい病気ではないんだけど、完治できるかわからないモヤッとした感じはありますよね(´Д`)

 

何はともあれ、千葉県の獣医師さんが早く回復して無事退院されるよう祈っています!

 

お読みいただきありがとうございました^^

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