猫の慢性腎臓病に気づくサインは?早期発見のための1つの症状

猫を飼い始めていろいろ調べていると、猫の死亡原因の上位にあがっている慢性腎臓病という病気を知るのではないでしょうか?

 

フードの改良や家猫が増えてきたことで猫の寿命も延びている一方、10歳以上の猫では30~40%もこの病気にかかっていると言われているこの慢性腎臓病。

 

今回はそんな、猫を飼っていると避けては通れないかもしれないこの病気についてと、早期にケアするために気づいて欲しい症状などについてお話していきます!

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慢性腎臓病ってなに?

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慢性腎臓病(以前は慢性腎不全とも言われてましたが、現在は腎不全ではなく腎臓病と呼びましょうということになったようです)とは、じわじわと腎臓の機能が失われることで体に様々な症状が出てくる病気です。

 

腎臓の機能は、

  • 体の中の老廃物を尿として排泄
  • 水分バランスを整える
  • 血液濃度や血圧の調整

などいろいろ働きがあるんですが、腎臓が壊れてくるとこれらの機能がうまく果たせなくなります。

 

肝臓と同じく沈黙の臓器と言われる腎臓ですが、その名のとおり全体の60%が失われるまで目に見える症状としては現れず、血液検査で数値としてわかる頃には75%が失われているとも言われています。

原因

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ウイルス感染や尿結石などもありますが、ほとんどの場合の原因はまだよくわかっていません(以前お話した特発性というやつです)。

 

人間だったら塩分のとり過ぎや糖尿病などでなることもあるんですが、猫の場合は総合栄養食を規則正しく食べていてもなったりします。

 

また一説では、猫の祖先がリビアヤマネコであることが関係しているのでは?とも言われています。

リビアヤマネコは水の少ない砂漠地帯に住んでおり、肉食獣でたんぱく質の摂取量が多いにも関わらず腎臓は少ない飲水量で老廃物を処理する必要があったため、腎臓自体は日常的に負担がかかっています。それが高齢になると、徐々に積み重なってきた負担が限度を超え、症状として現れてくるのではないかと言われています。

 

猫のオシッコに特徴的な濃縮尿加齢がコラボし、結果腎機能が低下する、ということですね。

 

また、品種によっても差があり、シャム種、メインクーン、アビシニアン、ロシアンブルー、バーミーズなどは、他の猫と比べて約2倍の確率で腎臓病になりやすいとされています。

症状

  • 多飲多尿(たくさん水を飲んで、たくさんオシッコをする)
  • 脱水
  • 毛ヅヤがなくなる
  • 元気がなくなる
  • 食欲低下
  • 体重減少
  • 貧血
  • 高血圧
  • 嘔吐
  • 口臭
  • 口内炎

最終的には尿毒症となり、神経症状や多臓器不全から昏睡、死に至ります。

飼い主さんに早期に気づいてほしいサイン

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上に挙げた中で初期症状と言われる

 

多飲多尿

 

これにいち早く気づいてあげてください!

 

大体は、これに続いて他の症状が現れてきます。

 

腎臓が壊れてくると、オシッコを濃縮して排泄することができなくなってきます。

その結果、

  • 量が増える
  • 色が薄くなる

という状態のオシッコが見られるようになり、出る量が増えるということはノドも渇くということで

  • たくさん水を飲む

という行動につながります。

 

こういった症状にいち早く気づいて病院で検査を受けることで、その後の腎臓をなるべく良い状態で維持させてあげることができます。

治療

腎臓は一度壊れてしまうと再生しない臓器なので、完治はできません。

しかし飼い主さんがちゃんとした管理をしていくことで、年単位で状態を維持していける病気でもあります。

なので、いかに腎臓を長持ちさせるか、ですね!

 

治療には食事療法や投薬などがあり、フードを腎臓病用の療法食に変えたり、ケースバイケースで投薬(吸着剤、血管拡張剤、制酸剤など)を行ったりします

また、脱水の症状が出ている場合は輸液療法など、出ている症状に合わせた対症療法も行っていくことになります。

 

私がいた頃はクレメジンなどの薬を処方したり、定期的に補液に来てもらったり。そこにさらに食事療法を組み合わせて、といったことが多かったですね。もちろんお家で補液をすることも可能なので、そうした形で維持されてる方もおられましたよ^^

新薬の効果は?

※実際の薬の写真ではありません

昨年(2017年)の話ですが、腎機能の低下を抑制する新薬として「ラプロス」という動物用医薬品が誕生しています。

検査機関のデータでは猫で平均17ヶ月、犬で平均9.5ヶ月早く腎臓病を発見できる可能性があるとされていますが、検査の評価自体が難しいらしいですね。また猫には投薬が少し難しい(直径6mm大の錠剤)のと、7kg以上の猫には有効性がないこと、また薬と検査でそれなりに維持費がかかるというのもあり、腎臓病に対しての効果は確かにあるということですが、爆発的な普及というのは今のところなさそうだなと個人的には思っています。

家庭でできること

慢性腎臓病は、長生きするとほとんど避けられないという、喜ばしい半面悲しい面をもつ、ある意味矛盾した病気です。

治すことができない病気ではありますが、家庭で気を付けてあげることで進行を遅くしてあげることもできます。気を付けてあげてほしいことは、

  • 新鮮なお水をいつでも飲めるように
  • ストレスのかからない環境づくり
  • トイレ環境の整備
  • 食事は猫用の総合栄養食を。人用の干物やおやつをあげすぎたりしない

などです。

くわしい環境の改善点についてはこちらの記事も参考になればと思います。

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まとめ

慢性腎臓病の早期発見に重要なのは多飲多尿にいち早く気づくということでした。

高齢の猫で、

  • 最近この子水よく飲むな~
  • 猫砂のかたまりが最近多いかも?

という場合は、一度病院に連れて行って検査してあげてくださいね!

 

猫の頼りは、飼い主のあなただけなんですッ^^

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