犬が認知症になった時の症状とは?予防や対処法はあるの?

犬の認知症

こんにちは!獣医師のanicoです。

 

 

「おじいちゃん!そっちはお風呂よ」

「陽子さん、メシゃーまだかいの?」

「おじいちゃん!さっき食べたでしょ」

「そうだったかいのぉ?」

・・・

・・・・・・

「陽子さん、メシゃーまだかいの?」

「おじいちゃん!さっき食べたでしょ」

「食べた?そうだっけか」

・・・

・・・・・・

「陽子さん、メシゃーまだかいの?」

 

 

志村けんの往年の?定番コントですが、わかっていただけましたでしょうか(笑)

 

ということで、今回は犬の認知症、いわゆる「ボケ」について、その特徴と対処法についてご説明させていただきます!

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昭和の頃と比べると平均寿命も大体2倍近くに延び、今のところ14歳くらいが平均と言われてます。

 

中~小型犬の14歳と言えば、人間で言うところの70歳くらい。大型犬だと約100歳といったところでしょうか。

人間の70歳は最近では若い方もおられますが、犬で見ればもう立派な超高齢犬・・・というか平均寿命なので、当然ですね^^;

 

昔は7歳とか8歳が平均寿命だったこともあり「老い」というものがそれほど目立たず亡くなる犬が多かったのですが、フードの質も良くなり、医療のレベルも上がった現代では、犬の「介護問題」というものも当然のように話題として出てくるようになりました。

 

そう、「老い」てくるわけですから、当然脳や身体の機能も衰えてきます。

 

この「脳の衰え」が引き起こす問題が認知症、いわゆる「ボケ」といわれるものになるんですが、では犬の認知症とはどういったものを指すんでしょうか?

 

その特徴について説明していきましょう!

 

犬犬がボケてきた時の特徴とは?

犬

犬がボケてきたかも?と思った時の症状には、次のようなものがあります。あなたの犬の症状がこれらに当てはまるかどうか、観察してみてください。

 

  • 夜鳴きするようになった
  • 意味なく単調な鳴き声で吠える
  • 昼夜逆転の生活になった
  • トボトボとあてもなく歩く
  • 散歩などで角をうまく曲がれない
  • ごはんをよく食べるが痩せていく
  • 食欲が増してきた
  • 飼い主(家族)を認識できていない気がする
  • 名前を呼んでも反応しない
  • グルグルと同じ場所を回る
  • 狭い場所(壁の隙間や椅子の下など)に入り込み出られなくなることがある
  • 粗相(おもらしやトイレの失敗)をするようになった
  • 学習できなくなってきた

 

いかがでしょうか?

 

犬の認知症と言っても「老い」という原因は同じことから、人間の認知症ともけっこう似てますよね。

 

これらの特徴は、一気にバーンと生活に出てくるわけではなく、1つ、2つ、と時間をかけながら徐々に現れてきます

 

犬犬がボケるキッカケとは?ある行動が認知症を加速させる?

犬がボケてくるのは年をとったら仕方のないことではあるんですが、そのボケを「加速させる」出来事というのも実はあるんです。

 

そのキッカケとしては、

  • 引っ越しなど環境の変化
  • 大声で叱責されたり体罰を受ける
  • 病気になる
  • 病気から快復する

などがあります。

 

大きく言えば、年を取ると「環境の変化に弱い」ということです。

 

人間の認知症も引っ越しなど環境の変化をキッカケに発症することも多いようですし、年をとってからの周りの環境の急激な変化というのは避けた方がいいかもしれません。

 

犬認知症のなりやすさは犬種によって違う?

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犬の認知症の原因のほとんどは「老い」の問題なので、ある程度の年齢をいけば多かれ少なかれほとんどの犬にその特徴が出てくるものなんですが、実は犬種によってもなりやすさというものが違います。

 

認知症を発症しやすい犬種としては

  • 柴犬(日本犬)

が代表的ですが、柴系の雑種もけっこう多いなといった印象があります。

 

実際病院でも、11,12歳を超えたくらいの和犬で認知症の特徴を持っていた犬はけっこういましたし、anicoの飼っていた犬も柴系の雑種でしたが、12歳頃から認知症の特徴がバリバリ現れてきてました。

 

理由はハッキリとはしていませんが、長い歴史の中で日本犬は魚を多く摂取してきた事実があることから、おそらく他犬種に比べてDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)など魚に含まれる栄養素が多く必要で、それが不足してくる(他犬種では十分な量でも)ことで認知症を発症しやすくなっているのではないかと考えられています。

 

では、犬がボケてきたらどう対処していけば良いんでしょうか?

「年なんだし」と放っておいたら、症状は進んでしまうものなんでしょうか?

 

犬犬がボケてきた時の対処法は?放っておいたら症状は進む?

結論から言うと、認知症を放っておくと、上に挙げたような特徴がどんどん現れてきます。

つまり、症状は進みます。

 

ですが、次のような対処をしてあげることで、症状の進行を遅らせたり、さらにはすでに出ている症状について改善できることもあったりするので、ぜひ対処してあげてください!

 

犬積極的に体を動かす

犬

寝たきりを防ぐためにも、筋力をつけておくことが大切です。

お散歩に行ったり、ドッグランなどで他の犬と積極的に遊ばせましょう^^

 

遊ぶ体力がなくても、ドッグランなど広い場所で歩いたり、他の犬と触れ合うだけでも脳にいい刺激になります。

 

犬日に当たる

日中お日様にあたることで、体内時計がリセットされます。

認知症になると昼夜逆転する子も多いですが、それを極力防ぐためにも昼間はお日様のあたるところに連れて行ってあげてください^^

 

ただし、日向ぼっこをさせるのはいいのですが、自力で歩くことができない子の場合は日に当たり過ぎると熱中症になる危険性もあるので、その場合は側にいて様子を見ながら調整してあげてくださいね。

(年を取ると、体温調節が難しいんです!)

 

熱中症の症状についてはこちらをどうぞ。

犬の熱中層の初期症状から末期症状まで
犬が熱中症で下痢?初期症状から末期症状までの特徴とは?
こんにちは~^^獣医師のanicoですっ♪ 犬も熱中症にかかるということはご存知の飼い主さんも多いと思いますが、 「じゃあ熱中症にかかるとどんな症状が出るの?」 というと
2018-05-13 14:51

 

犬お昼寝は控えめに

昼夜逆転の生活になるのを防ぐためにも、昼間はできるだけ起きる時間を長くして、夜眠れるようにしてあげてください。

 

お散歩に行くのもいいし、おもちゃで遊んであげてスキンシップをはかるのもいいでしょう。

 

犬サプリメントをとる

DHAやEPAが多く含まれるサプリを取り入れると認知症が改善されたり、進行を遅らせたりできる場合もあります。

 

初期の段階でしたら、こちらの明治から出ているサプリが比較的良く効くように思います。

メイベットDC

 

実際こちらのサプリをあげたその晩から夜鳴きがピタッと止んだという声も聞きましたし、個人的には周囲の獣医の評価もかなり高かったです。

 

犬ごはんを変えてみる

いつものフードを認知症にも対応できる高齢犬用のものに変えてあげてみてください。

 

昔はヒルズの「b/d」や「サイエンスダイエットプロ 健康ガード 脳」というものがあり動物病院でも勧めてましたが、今は販売終了になっているようです^^;

代わりに「サイエンスダイエットプロ 健康ガード アクティブシニア」というものが販売されているので、こちらを試してみるのをオススメします。

 

こちらも初期の段階なら効果が見込める可能性があるので、薬を投与する前にぜひ試していただきたいです。

 

犬マッサージをしてあげる

マッサージをすることで犬とスキンシップがはかれることはもちろん、皮膚を触ったり手足を揉んだりすることで脳に刺激が行きますし、体を動かすことで床ずれの防止にもなります。

 

また昼間にマッサージをして起こしておくことで夜間に眠ってくれるようになったり、安心感を与えることにもつながるので、積極的にモミモミして触れ合ってあげてくださいね^^

 

犬室内環境を老犬仕様に整えてあげる

布団で寝る犬

年をとるとフラフラして部屋の角や家具にぶつかってしまうことが増えたり、しっかりと歩けないためにフローリングなどでは足がすべりやすくなってしまいます。

 

体を傷つけてしまわないよう、床にマットを敷いて滑りにくくしてあげたり、角や家具にクッション材などを巻き付けるなどして、安全に歩き回れる環境を作ってあげてください。

寝床もふかふかの布団を敷くなど、骨ばった体がこすれて床ずれが起きないように気を付けてくださいね。

 

また年を取ると体温調節も難しくなってくるので、夏は涼しく、冬は暖かくと様子を見ながらエアコンを調節し、室温にも気を配ってあげてくださいね^^

 

犬おわりに

いかがでしたでしょうか?

 

昔は「番犬」として飼われていた犬ですが、現代ではもはや「家族の一員」として一緒に暮らしているのが現状です。

 

大切な存在だからこそ寿命が延びてくれるのはとっても嬉しいことですが、同時に多かれ少なかれ「老い」による問題行動が増えてくるのも必ずあることなんですよね。

 

この「必ず起こる問題」について知っているのと知っていないのとでは心の持ちようが全然違うもの。

ですので、「老い」についてはぜひとも知っておいてほしいなと思い今回はテーマにしてみました^^

 

夜鳴きなんかはanicoも経験しましたが、なかなかに悩まされる問題ですよね。実際かなり大変でした^^;

ですがそれも含めて「老い」の結果なので、自然なことだと受け止め、症状と対処法を知り、最後まで愛情もって大切にしてあげてくださいね。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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