犬の冷房による冷えすぎに注意!クーラーの弊害で逆に熱中症に?

冷房で逆に熱中症

こんにちは~獣医師のanicoです!

 

気象庁が「災害」と呼ぶほどの猛暑日が続いてますが、今年の夏はペットにとってもかなり危険な夏になりそうです。

 

ペットを飼われている方は熱中症対策をしっかりとされているかと思いますが、実はクーラーで犬の体を冷やし過ぎることによって、逆に熱中症が起こりやすくなってしまう状況を作ってしまうこともあるんです!

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犬犬の冷房病(クーラー病)

1つは犬の冷房病(クーラー病)

 

 

人間にも冷房病がありますが、頭痛が起きたり体がだるくなったりと、体を冷やし過ぎることで体に不調が起こったことのある方も多いのではないでしょうか?

 

犬の場合、気が付きやすいのは「咳」で、「カッ、カッ」とオエッとするような咳をし、時には白い泡をベッと出したりします。

これは冷房やドライ運転による気管の乾燥が原因で、気管支炎を起こすことによって咳が出ます。

 

また冷房病では他にも、いつもより元気がなくなったり、下痢をしたりといった症状を出す子もいます。

 

犬犬の熱中症

熱中症対策でクーラーかけてたのに、なんで熱中症になりやすくなるの!!?

 

 

と思われるかもしれませんが、要は適温を超えて冷やし過ぎることが原因です。

 

というのも、そもそも熱中症が起こりやすい条件の一つに「温度差」があります。

こちらのグラフをご覧ください。

熱中症グラフ
引用:STOP熱中症プロジェクト

 

こちらはペット保険会社のアニコムさんが熱中症の請求件数についてまとめられたグラフなんですが、

  • 赤色:気温25℃以上の夏日

 

 7月・・・27日

 9月・・・27日

 

  • 青色:熱中症の件数

 

 7月・・・約280件

 9月・・・約60件

 

と、7月と9月で夏日の日数は同じなのに、熱中症にかかった件数は7月の方が約5倍も多いという結果になってます。

 

その理由として、梅雨明けから7月にかけて気温が一気に高くなるのに対して、まだ暑さに慣れていないペットの体がその環境に追い付かないということが挙げられます。

また飼い主側の要因としては、初夏の時点ではまだ熱中症に対する危機感が薄い方も多いということが考えられます。

 

しかし逆に9月になると、7,8月と続いた暑さにペットの体が慣れ、また飼い主の方も熱中症についてしっかりと対策をとり、散歩や外で遊ばせる時間について気をつけるようになっているため、7月と比べるとグンと件数が減ってくるんです。

 

このように、体が熱さに慣れていない状態での「温度差」というものは、ペットの体に大きなダメージを与えているということがわかります。

 

 

ということでもうお気づきかもしれませんが、クーラーで犬の体を冷やすということは、犬が外に出た時に感じる実際の気温との差をどんどん広げてしまうということになるんです。

 

例えばあなたがコンビニから外に出た時なんか、ものすごく暑く感じますよね?

 

あの感じ(というかあれ以上の感じ)が犬にも起こると考えてください。

 

犬よくある例

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「さ、もう日も沈んだし、そろそろお散歩行ってもいいわよね。行くわよモッティーちゃん!」

(ワン!)

ガチャ

「お外よモッティーちゃん!お待たせ~」

(ワ・・・)

「え?あれ?モッティーちゃん何で倒れるの?モッティーちゃん!?モッティーちゃーーーーーん!!!」

 

 

そう、この室内の気温と外の気温の温度差で、犬は一気にダメージを受けてしまうんです。

 

症状としては、意識を失ったり、フラフラと足元がおぼつかなくなったりなどします。

 

そして犬の場合人間よりも温度差の影響を受けやすいんですが、その理由として

 

  • 【室内】冷気のたまるフローリングや床など低い位置で生活している
  • 【屋外】輻射熱や照り返しの影響がより大きい地面付近を歩く

 

ということが挙げられます。

 

人間より温度差の影響を受けやすい犬の場合、夏場はかなり注意して温度調整をしてあげないといけないということがおわかりいただけたかと思います。

 

犬クーラーのつけっぱなしは犬の体によくない?

じゃあクーラーのつけっぱなしはやめた方がいいの?

 

というとそうではなく、クーラーつけっぱなしでも全然問題ありません。

 

要は、設定温度さえしっかり調整してあげていれば大丈夫ということです。

 

犬設定温度は何度がいい?

目安としては大体25℃~28℃くらいがちょうどいいかと思いますが、エアコンの種類や部屋の形、また犬種によっても適温というのが変わってきます。

 

一番は「犬の様子を見ること」です。

 

犬が快適そうにしていればその温度でOKということですし、ハッハッハッハッと息(パンティング)をしているようだとその室温では暑い、逆に咳をしたりするようだと寒すぎたり乾燥しすぎているということです。

 

また肥満犬毛がフサフサの大型犬など、自分の犬が暑さに弱い犬かどうか?ということも頭に置いて設定温度を決めることも大切です。

熱中症にかかりやすい犬種とは?

 

 

そしてエアコンの機種にもよりますが、19度や20度設定になると明らかに冷やし過ぎです。

散歩に出る時倒れてしまうかもしれません。

 

気温差による熱中症をさけるためにも、設定温度は「あなたの体感温度」も参考にしつつ、基本的には犬の様子に気を配ることが大切です。

 

犬おわりに

いかがでしたでしょうか?

 

暑いだろうと思い冷やしてあげた結果、逆に熱中症を引き起こす原因になることもあるクーラーですが、かといって夏を乗り切るための必需品でもあります。

 

冷やしすぎず、暑すぎずの、あなたの犬の適温を見つけてあげてくださいね^^

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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