オス犬の去勢のやり方は?実際の方法と手術にかかった時間とは?

犬の去勢

こんにちは!獣医師のanicoです。

 

これから犬の去勢を考えている方は、

 

 

「実際犬の手術ってどうやるんだろう?」

「術中の麻酔は安全?痛くないかな?」

「時間はどのくらいかかるんだろう?」

「術後に散歩しても大丈夫?」

 

 

と、心配でいろいろ気になってしまいますよね。

 

そんな不安にお応えすべく、今回は

 

  • 実際に動物病院で去勢手術をしていた時のやり方
  • 麻酔方法は安全?
  • 手術にかかっていた時間
  • 術前・術後の病院とお家での管理の仕方

 

などをご紹介していきたいと思います!

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ですので、手術前の絶水・絶食は必須となります!

 

じゃあなぜ麻酔をかける時に胃の中をからっぽにしておく必要があるのか?

 

というと、その理由は、

麻酔をすると犬の意識がなくなる

この時胃の中に食べ物が入っていると、吐くことがある

吐いたものを吸い込んでしまい、肺に入る

肺炎を起こす(誤嚥性肺炎:ごえんせいはいえん)

入院期間の延長or場合によっては死亡することも・・・

という、けっこうやっかいな状態になってしまう可能性があるんです。

 

ですので、

手術前は胃の中を空っぽにしておくことが必要!

でも胃が空になるまで時間がかかる

半日以上前から絶食する

という流れが必須になるんですね。

 

犬何時間前までごはんをあげてもいい?お水は?

ドライフード

anicoの病院では午前の診察が終わってから、大体13~15時くらいまでの間に手術をしてましたし、実際このくらいの時間帯にする病院は多いです。

 

ですのでこれを前提に飼い主さんに言っていたのが、

 

  • 前日の夕食は食べてもOK!
  • 夜0時を過ぎたら食べ物はあげない!
  • 手術当日は9時までお水は飲んでOK!

 

という内容で、この流れを守ってもらって来院していただいてました。

 

犬の皆さんは、朝「なんでごはんが出てこないのか!?」と飼い主さんに訴えかけてたようでしたが、命を守るためなのでそこは双方我慢してもらいます。

 

知り合い(獣医)にも聞いてみたことがあるんですが、やっぱり絶食は半日くらい、飲水は手術の数時間前までOKというところが多いかなといった印象ですね。

 

犬犬の去勢手術で行う麻酔方法とは?

基本的にはオスでもメスでも不妊・去勢手術で使う麻酔の種類は同じなんですが、犬種によってはリスクが高くなることを考え種類を変えたり、血液検査の数値によっても組み合わせを変えたりして、できるだけ安全に手術できるような麻酔を選んで使ってました。

 

その麻酔の方法なんですが、

まず犬の前足の血管(右でも左でもどちらでもOK)に点滴用の針を設置(術中の脱水防止&緊急時に備えての静脈確保

設置した針を通して、麻酔薬(液体)を注入

犬が意識を失ったら気管チューブを挿管(気道を確保

麻酔薬(気体)を吸入させて、麻酔を維持

麻酔管理をしながら手術

という流れで手術に入ってました。

 

けっこうこの流れはあっという間です!

 

犬実際にしていた犬の去勢手術の方法はコチラ!

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ではではお待たせしました!

 

実際anicoはどんな感じで玉を取って(盗って?)いたか?

 

実際こんな感じの手術をしていました!

(あ、その前に・・・「玉(タマ)」と言ってたんですよ、実際。anicoだけでなくスタッフ全員!ですからね^^;)

麻酔が効いた犬を仰向けに寝かせて保定(四肢をひもで固定)する

ペニスより後ろのお腹部分の毛をバリカンできれいに刈る

毛を取り除き、アルコールとイソジンで消毒

手術用の布(お腹の部分が開いた緑の布)をかける。この時見えているのはお腹の部分だけ(ペニスも玉も布に隠れてます)

片方の玉を布の上から押し上げ、お腹まで持ってくる

お腹に持ってきた玉の上からメスを入れ、玉をプリッと押し出す

玉を外界にニョーンと出し、玉についている血管と精管をお腹で溶ける糸でしばる

糸で縛った部分の上側(玉側)をハサミで切って、玉を切り離す

切った部分(血管)から出血がないか確認し、縛った部分をお腹に戻す

もう片方の玉に取りかかる

両方取り出したら、お腹の下を縫い合わせ、最後に皮膚を縫って終了

と、大体こんな流れで手術してました。

 

あとは麻酔のことを付け加えるなら、最後の皮膚を縫ってる頃から麻酔を徐々に弱くしていって、術後スムーズに覚醒できるようにしていたことでしょうか。

 

もちろん術中に麻酔がきれるようなことは一切ありませんでしたし、痛みの管理もしてましたが、麻酔をかける時間はなるべく短めにしてあげたいですからね。

 

 

お腹にメスを入れる範囲ですが、小型犬だと1.5cmとか、大型犬だと4~5cmとか、犬(と玉)の大きさによって違います。

 

 

感覚的には

 

 

枝豆をプリッと押し出す感じ

 

 

で切ってるので、玉より小さめに切って、そこから押し出す感じで手術してました。

 

玉より小さめに切る理由は、何も「プリッ」がどうしてもしたいというわけではなく、「穴が小さくても玉は出てくるのだから、傷はできるだけ小さい方があとあと痛くなくていい」との理由からです。

(でも「プリッ」の感覚も実際好きでした)

 

犬犬の去勢手術にかかっていた時間はどれくらい?

メスでお腹を切ってから糸でお腹を閉じるまでは、大体10~15分くらいですね。

 

「思ったよりけっこう早いじゃん!」

 

と思われたでしょうか?

 

きっと同じような流れでされてる病院だと、どこの先生もこのくらいか、もっと早い人もいると思います^^;

 

麻酔の処置から犬が目覚めるまで・・・と考えると、長くても1時間あれば大体終わるかなといった感じですね。

 

ちなみに費用についてはこちらの記事にまとめてありますので、よろしければどうぞ。

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犬犬の去勢手術は日帰り?それとも一泊する?

去勢の場合、日帰りしてもらってました!

 

朝お預かり

昼手術

経過観察

夕方お迎え

 

という流れですね。

 

去勢の場合は日帰りという病院もわりと多いんですが、一泊というところもけっこうあります。

 

ただ、二泊以上はあんまり聞かないですね。基本的に去勢手術は元気な時にする子が多いので、二泊以上の入院は必要ないんですよ。

 

犬去勢手術後に薬(抗生物質)は絶対飲まなきゃダメ?

薬

anicoの病院では、去勢手術後は抗生物質を3日分出して飲んでもらってました。

 

ただ、これは予防的にという意味合いも大きかったので、「元気な状態で手術を受けたんだから必要ない!」ということで術後に薬を出さない先生もわりとおられます。

 

これは、院長の好みというか、どう修行してきたかとか経験による違いくらいに考えていただけたらと思います^^;

 

どちらの場合も、「これが最善」と考えての術後処置ですので。

 

犬去勢手術後の犬の散歩は大丈夫?

散歩、大丈夫です!

 

ただし、ドッグランに行ったり、雨の日なんかで足元が汚れそうな日は避けてくださいね。

 

傷口に泥が飛んで、細菌感染を起こす可能性もあるので^^;

 

晴れた日なら、軽く散歩するくらいなら全然大丈夫ですよ。

 

犬おわりに

いかがでしたでしょうか?

 

手術の大体の流れをつかんで、少しでも安心材料にしていただけたなら嬉しいです!

 

術後の様子は、玉がなくなった犬自身の喪失感はもしかしたら飼い主さんによっては感じられることもあるかもしれませんが、総じて普通!大丈夫です。

 

術後は少し痛いかもしれませんが、見た目は普通に水を飲んでましたし、ご飯もお家に帰ってガツガツ食べたとの声をよく聞きましたので。

(あ、喪失感と言えば、なんと海外にはペット用の睾丸インプラントもあるそうです!玉をとった後にまた偽の玉を入れるという・・・さすが海外、クレイジーさがハンパないです^^;)

 

ちなみに去勢手術の時に一緒にできる処置もありますので、など気になるところがある方は一緒にご相談してみてはいかがでしょうか?

全身麻酔なんてそうそうかける機会もないので(かけたくもないですしね)、ついでにとされる方もけっこういらっしゃいました^^

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最後までお読みいただきありがとうございました。

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