交通事故でケガした犬を保護!動物病院で治療した結果トラブルに?

犬を助けた結果

こんにちは!獣医師のanicoです。

 

交通事故などでケガした犬を発見した場合、あなたならどうしますか?

 

  1. 保健所や愛護センターに連絡する
  2. 警察に電話して対応について聞いてみる
  3. とりあえず保護して動物病院に連れて行き治療する

 

いろいろ選択肢はあるかと思いますが、おそらくとりあえず保護して動物病院に連れていく方が多いのではないでしょうか?

 

ですが、もしも1,2をせずに3の『保護して動物病院で治療』だけを選択した場合、実は思わぬトラブルにつながることもあるんです!

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(anicoも一度山で数匹の野犬に出くわしましたが、近親交配などで血が近いため、みんな同じ顔をしてました)

 

ですが、現代の日本では狂犬病の蔓延防止などの目的で何十年も前から『犬を屋外に放して飼ってはいけない』という法律があるので、普通に生活していて野良犬に出くわす状況というのはあまりないかと思います。

 

 

と、いうことは?

 

 

そうです。事故にあってケガをしている犬に出くわした場合、その子には十中八九飼い主がいると考えられます。

それこそ首輪をしていたり、小型犬や犬種がわかる犬(チワワ、パピヨン、柴犬、レトリーバーなど)の場合は、間違いなく誰かしらの飼い犬でしょう。

 

この場合、ケガした犬を見つけた時は

まず周りに飼い主らしき人がいないか確認する

近くにいる人やその付近の家の方に、犬に見覚えがないか聞いてみる

それでも飼い主がわからない場合は、『保健所or愛護センターor警察or動物病院』に連絡することを検討する

という感じで、まずは『飼い主の有無』を確認してください。

 

「いやケガしてるからとりあえず自分で動物病院に連れていきたいんだけど・・・なんでそんなに飼い主がいるかどうかが重要なの?」

 

と、もしかしたら思われるかもしれません。

 

でもそれには、こんなワケがあるからなんです・・・

 

犬飼い主不明の犬を動物病院に連れて行ってトラブル発生!?

ある心優しいAさんがたまたま事故にあった犬を見つけ、そのまま見捨てておけず、動物病院に連れていきました。

 

犬の状態が悪く、一刻も早く手術しなければならない状態だったので、連れて来られた動物病院のB先生も何とか助けようと一生懸命手術しました。

 

ですが、犬は結局死んでしまいました・・・。

 

 

AさんもB先生も残念な思いでいっぱいでしたが、そこへその犬の飼い主Cがやっと現れて2人に言いました。

 

 

「なんでうちの犬を死なせたんだ!お前らがした手術が原因だろう?訴えてやるからな!!」

 

・・・この話のように、良かれと思ってしたことであっても、現実ではトラブルになってしまうこともあるんです。非常に残念なことですけどね。

 

なので、犬の場合は可能な限り飼い主を探してから次の行動に移るようにしてください。

 

 

あ、ちなみにCさんの発言にある『訴えてやるからな!』の本当に訴えられた場合ですが、おそらく多額の損害賠償の請求はされないのではないかなと思います。なぜなら、

 

  • AさんとB先生のした行為は緊急かつ一般的に見て正当性がある
  • 飼い主Cは犬を放し飼いにしており、管理責任を果たしていない

 

などの理由があるからです。

 

 

さらに犬は現在の法律では『モノ』とみなされているため、罪状としてはおそらく取得物の横領や器物損壊などが適用になるかと思うのですが、そういった事情からペットには『時価』が適用されるはずです。

 

『時価』ということはペットショップで販売されている値段などを考えると100万円を超えることはそうはないと思いますので、20~50万円くらいが相場でしょうか。

 

そこから飼い主の管理責任に対する過失分を差し引くと・・・・・・

 

実際に訴えられたとしても、賠償額はごくわずかか、もしくはない可能性も考えられますね。

(ただ、ここに関しては法律家ではないので、『多分』ですよ^^;)

犬交通事故にあった『犬』を動物病院に連れていく前にすべきこと

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「どうしても飼い主が見当たらない!」

「でもゆっくり探してる余裕もない!犬の状態がヤバい!」

 

と判断した場合には、動物病院に電話するなり連れていくなりして病院の指示を仰いでもらうことになるでしょう。

(連れていく場合は病院側の判断や準備に時間がいるので、必ず事前に電話してから行ってくださいね!)

 

 

ただし!

 

 

犬を動かす前に、万が一のことを考えてこれだけは最初にしておいた方がいいでしょう。

↓↓↓

 

現場の写真を一枚でも撮っておく!!
 
 
 
周囲に人がいた場合、
 
「ケガした犬を撮るとは何事だ!!」
「不謹慎だ!」
 
と映るかもしれませんが、先ほどの話のように万が一のことを考えると、そしてもし飼い主が見つかった場合にはその時の状況を説明できるということから、写真は一枚でもいいので必ず撮っておいた方がいいでしょう。5秒で済む保険です。
 
また、周りの人に証人になってもらえるように頼んだり、連絡先を聞いておくのもいいかもしれませんね。
 
 
写真も証人も、万が一の際にはかなり強力な証拠になってくれるはずなので!
 
 

お金保護した犬を動物病院に連れて行ったあとの流れは?治療費は誰が払うの?

お金

おそらく先ほどの話を知っているにしても知らないにしても、救命を優先される先生は多いと思いますので、すぐに応急処置に入る可能性が高いです。

 

ですが、それでもやっぱりあなたに「保健所(または愛護センターなど)」と「警察」に連絡を入れてもらう必要はあるでしょう。

 

動物病院の先生も、飼い主でない方が連れてこられた犬について応急処置以上の治療を進めていいものかその場では判断出来ないので、まずは事前に警察などに迷い犬の情報が出てないか確認し、飼い主が見つかればその人に連絡、見つからなければ警察の人を交えて治療を行ってもいいか相談する必要があるからです。

 

また、もしかするとあなたの属する自治体によっては愛護センターで処置をしてくれたり、愛護団体から動物病院に救命を依頼してくれたりするところもあるようなので、多少余裕のある状態の場合は動物病院より先に地域の自治体などに聞いてみてもいいでしょう。

 

とにかくわからなければ色んな所に聞くことです!

 

 

そして肝心の治療費についてですが、これは飼い主が見つかれば飼い主に、見つからない場合は犬を連れてきたあなたに請求がいくでしょう。

 

これはごく当然の話で、獣医師たちはボランティアではなく『仕事』として動物の治療をしています。

 

ボランティアでは生活できないし、事故にあった動物を毎回タダで診ていたらが立ち、そこに動物を連れ込む人たちも増えるでしょう。

ノラと偽って飼っているペットを連れてくる人もいるかもしれません。

 

そういった理由から完全に無料で診ることを積極的にしている動物病院はあまりないと思いますが、しかし動物を助けたい気持ちは犬を助けたあなたと同じなので、正規の料金よりかなり減額しての請求をされるところが多いと考えられます。

(実際anicoの病院では事故などで保護した動物の場合、タダではないですが格安で治療してました)

 

なので、動物病院に連れていく前に大前提として「ケガした犬を放ってはおけない。でも助けるからには支払いも当然自分にくるんだ」という覚悟をもって連れて行ってくださいね。

 

そしてあなたが治療費を支払うことになった場合は、治療を進める前に必ず先生と治療方針や値段について話し合うようにしてください。

値段や方針について選択肢がいくつか提示されるはずなので、あなたも納得できる案が出てくると思います^^

 

犬すでに保護して病院で治療済みの場合(現在進行中)

この場合、動物病院もあなたも保健所や警察に連絡をしていない場合は、すぐに連絡してください。

 

場合によってはすぐに飼い主が見つかる場合もありますし、その場合は治療費の請求はその飼い主にいくでしょう。

 

また、現場の写真ほどではないにしても、その時の状況と状態をカルテに残しておいたり警察に事情を話しておくことで、あとあとトラブルになった場合にもその時の状況を記した書類が助けになってくれることもあるかもしれません。

(まあでも普通に考えれば犬の命を助けてくれたあなたに感謝こそすれ、訴えるとかは普通は考えられないですけどね…)

 

犬おわりに

いかがでしたでしょうか?

 

まさかそんな・・・という話ですが、実際に善意のつもりでした行為が思いがけないトラブルになることもあり得る世の中なんですよね・・・世知辛いですけども。

 

ですので、命を救いたい人たちにこんなトラブルが起こることがないよう、こんなこともあり得るんだということを知った上で、さらには支払いについても承知した上で、レスキューしていただければと思います!

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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