ペット犬の駐車場での車内放置の死亡温度は?窓を開けておくのはNG?

犬の車内放置

「夏場の犬の車内放置はダメ、絶対!」

 

この言葉、この夏は特に言われているし、きっと耳にしたこともあるでしょう。

 

 

「私そんなことやらないから大丈夫!」

 

 

いえいえ、危ないと頭でわかっていても、いざその場になると考えてしまうんです。

 

 

「まあ少しくらい大丈夫でしょ。すぐ戻ってくるし…」この「自分は大丈夫」という油断と過信が、一生の後悔につながる出来事を生んでしまうことを、ぜひ知っておいてください!

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犬夏場に犬を車内放置した結果・・・

夏場に買い物に出かけたり、ちょっと用事があって、でも車内には自分とペットだけという状況。

 

「うーん。。。ほんの10分くらいだし、クーラーでまだ車内は涼しいから大丈夫よね」

 

「外は風もあるし、窓ちょっと開けていけばいいよね」

 

と、車内に犬を残して出ていった結果、戻ってきたら犬が死んでいた、もしくは瀕死状態だった、といった話は珍しいことではありません。

 

それだけ、油断をしている人が多いということなんです。

 

そして、ことが起こった後で、

「なんてことをしてしまったんだ・・・!」

と後悔するのは当然ですが、さらに追い打ちをかけるような出来事も待っているかもしれません……

 

犬動物虐待で訴えられることもある?

車内の犬

車内に犬を残した結果、「犬に不要な苦しみを与えて死なせてしまった」ということが事実となれば、それを理由にあなたが動物虐待で訴えられる可能性も出てきます。

 

例えば今年の7月、米アラバマ州の女性が犬を車内に放置し、熱中症で死亡させたという内容で起訴されています。

スーパーの駐車場に炎天下の元駐車し、窓も開けていない車内に7時間も犬を放置し死亡させたことによる動物虐待の疑いです。

 

犬種はピットブルとボクサーのミックスだったということですが、犬種によっても熱中症のかかりやすさは違ってきます。

熱中症になりやすい犬種!あなたの犬は何犬?

 

通りがかった人や警察が犬を助けようとしましたが、窓を破って救出した時にはすでに犬の息は止まっていたそうです。

被告人はニュースで年齢性別だけでなく、顔写真まで載せられています。

 

また、イギリスでは車内に4時間放置して犬3匹を全滅させた男性に、

 

今後10年間動物を飼うことを禁止

罰金1900ポンド(約28万円)

 

の執行猶予付きの判決が下されました。

 

 

・・・海外の事例ばかりだから大丈夫?

 

 

いえいえ、日本でも犬を車内に放置した結果死亡したとなると、動物愛護法により動物虐待で訴えられる可能性は十分に考えられます。

 

さらには2018年秋頃に動物愛護法の改正もあることから、今後は動物愛護の精神はより広がり、動物虐待についてももっと大きく取り上げられる時代になっていくと考えられます。

 

ということは、もしそういった事件を起こしてしまえば、日本でも訴えられる可能性はより高くなっていくということですね。

 

犬獣医師が体を張って警告!?

こうした夏場のペットの車内放置については、先ほどの事例のように、日本だけでなく世界でもかなり問題になっています。

 

日本と同じく、「犬を車内に残したままちょっと買い物に・・・」という飼い主の行動でペットが熱中症になって命を落としたり、重症になってしまうケースは海外でも後を絶ちません。

 

そこでこの問題を広く知ってもらおうと行動を起こした海外の獣医師たちがいるんですが、なんと彼ら、自らの体を張ってペットの立場を訴えかける動画を作られました( ゚Д゚)

 

今回は、そんな勇敢な2人の獣医師についてご紹介したいと思います!

 

犬ある女性獣医師の場合

まずはイギリスの獣医師、ゼファニー・ウッドワード先生。

「夏の暑い日に車内でどのくらい耐えられるのか?」をテーマに、ご自身の体を張っての実験です。

実験開始時刻は午後3時。外の気温は31.2℃

 

スマホをタイマーにしながら報告をしてくれていますが、要約すると、

  • 開始7分:約38℃
  • 開始13分:約40℃
  • 開始20分:44℃
  • 開始30分:46℃

よ、46℃( ゚Д゚)!!!

 

・・・と30分後の温度に驚きますが、普通に開始数分ですでに「熱中症→死亡」のルートが透けて見られます。

 

こんな環境の中にいれば、すぐに熱中症になって、死んでしまうことは容易に考えられますね。

 

 

「クーラーをかけて車内を冷やしとけば、エンジン切った後もちょっとは大丈夫なんじゃ?」

 

と思うかもしれませんが、車内は密閉されているわけでもないし、この実験によれば車内温度は10分で約10℃上がってます。

さらに熱中症には、温度差が大きいほどかかりやすくなるという要因があることからも、涼しかった環境との落差に逆にあっという間にダウンしてしまう可能性も大きいです。

犬の冷房による冷えすぎに注意!クーラーの弊害で逆に熱中症に?

 

先生は30分まで頑張ってレポートして切り上げましたが、ペットは自分で切り上げることができません。

 

ということは・・・

 

この状況を回避できるのは、カギをかける前のあなただけです。

 

犬ある男性獣医師の場合

こちらはアメリカの獣医さん、アーニー・ウォード先生です。

「エンジンを止めた車内で30分過ごしたらどうなるか?」をテーマに、ご自身の体を張って実験です。

 

先ほどのゼファニー先生の時と大きく違う点は、「窓を数センチ開けていること」

 

しかしウォード先生は、

 

「外けっこう風吹いてるし、窓ちょっと開けてれば少しくらい大丈夫よね♪」

 

という考えに対して、

 

 

「いやいやいやいや!!!それ、全っっっ然まっっったく意味ないから!!!」

 

 

と動画の中で全力否定されてます。

 

こちらも動画は英語なんですが、車内環境を要約すると、

  • 開始時点の車内温度:35℃
  • 開始5分:38℃
  • 開始10分:41℃
  • 開始15分:43℃
  • 開始20分:44℃
  • 開始25分:45℃
  • 開始30分:46℃

・・・。

こちらもおそろしい暑さですね。

もはや開始10分で死亡率がグンと上がる温度になっています。

 

先生も、最初こそ元気に

 

「アンビリーバボー!」

 

と言っておられましたが、5分経過するごとにそれはもうみるみると消耗していき、お顔もどんどん険しくなっていかれます。

 

 

しかし先生はスクラブ(術衣)を汗でべちゃべちゃにしながらも、

 

「(葉っぱが風で揺れるのを映しながら)外は風が吹いてる。でも車内はまったく風が通らない。息苦しい。窓を開けたから大丈夫?いやホントそれ無意味だから」

「体中を滝のように汗が流れる。でも僕は汗をかいて熱を発散できる。犬は汗、かけませんからね

 

と、暑さでイライラしながらも冷静に状況を分析し、ペットのおかれる状況をしっかりと実況してくださってます。

 

必死でペットの車内放置に「No!」を訴えかけるその姿には、猛烈な車内環境を体験しているからこその説得力がありました。

いやはや本当にお疲れ様でした。

 

犬涼しくなって来たら車内に留守番させても大丈夫?

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「うん、わかった。じゃあ夏場は絶対車内放置しません!」

 

と思っていただけたらそれは確かに嬉しいんですが、実はこの熱中症、夏場だけでなく春先、秋口、というか天気のいい日はとにかく要注意なんです。

 

 

というのも、先ほどご紹介したイギリスの男性、犬3匹を車内に残して全滅させた日の天気は曇り気温はなんと16~19℃!

 

それでも、天気は急に変わるもんですし、暖かい日はそれこそ車内温度はあっという間に高くなります。

 

外気温が22℃の日でも、車内温度はたったの1時間で47℃にまで上がることもあるそうです。

 

これを聞くと、冬場はともかく、もはや暖かい日に車内に犬を残すという選択肢はなさそうですね。

 

犬車内に閉じ込められている犬を発見したらどうすべき?

車内の犬

まず、犬が熱中症にかかっているかどうかの見きわめとして、次のようなものが挙げられます。

 

  • 息が荒く、呼吸が早い(激しいパンティング)
  • よだれがたくさん出ている
  • ぐったりしていて反応が薄い(眠たげな様子)
  • 吐いたり下痢をしたような跡がある

 

犬にこういった様子が見られると動物虐待にあたると考えられるので、迷わず警察に通報してください。生きるか死ぬかの瀬戸際のこともあるので、躊躇しなくて大丈夫です。通報後は、警察が引き継いでくれます。

 

また、スーパーなどの場合は店員さんに報告して店内放送をかけてもらうなどし、飼い主に一刻も早くカギを開けてもらうようにしましょう。

 

最近ではパチンコ店などで車の見回りをし、子供やペットなどを見つけた場合は窓ガラスを破る場合もあるので、いれば警備員さんに声をかけてもいいかもしれないですね。

 

そして運よく助け出せたときは、すぐに応急処置をしながら病院に連れて行ってください。

犬が熱中症でぐったり!死亡率を下げるためにとにかく今すぐすべきこと

 

 

ただし、もし警察が来るのが遅かったりしてどうしても自分で窓を割る必要がある場合には、『緊急避難』が適用されるよう、周りに証人になってくれるよう頼み、また一部始終を撮影しながら行動を起こした方がいいと思います。

 

あくまで、私たちは警察ではなく一般人なので。

 

緊急避難:第三七条 自己又は他人の生命、身体、自由又は財産に対する現在の危機を避けるため、やむを得ずにした行為は、これによって生じた害が避けようとした害の程度を超えなかった場合に限り、罰しない。ただし、その程度を超えた行為は、情状により、その刑を減軽し、又は免除することができる。 2前項の規定は、業務上特別の義務がある者には、適用しない。)

 

また、

 

  • 犬が車内に放置されていた時間
  • その日の気温(スマホなどでその時の天気と気温、時間をスクショ)
  • 車内の犬の様子
  • 周りの環境

 

などを写真に撮ったりメモに残しておくと、後々動物虐待で飼い主が起訴された場合に重要な証拠となります。

 

また、そうした行動を周りがすることによって、飼い主の方も「起訴されるかも!?」という意味で警戒して車内に放置しなくなることも考えられるので、二重の意味で有効なんじゃないかなと考えてます。

 

これ、いい意味での「見張り」だとanicoは思います!

 

犬おわりに

ミニチュアダックスフント

今まで何度も繰り返しお伝えしてることですが、今回も最後に声を大にして言わせていただきます。

 

 

ペットの熱中症は防げます!

飼い主のあなたが防ぐのです!

 

 

ペットは言葉を話せないので、頼れる人は飼い主のみ。つまり、あなた!

 

ペットを暑さに苦しませることなく、しっかりと長生きさせてあげてくださいね^^

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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