キンタロー。さんも?愛犬・愛猫を亡くしてペットロスになったら

キンタロー。オフィシャルブログより

こんにちは!獣医師のanicoです^^

 

先日、お笑い芸人のキンタロー。さんの愛犬がお亡くなりになったそうで、anicoもブログを拝見させていただいたんですが、彼女がミニーちゃん(飼われてた愛犬のお名前)のことを本当に、深く愛しておられたことが伝わってきました。

(キンタロー。さんのブログ記事はこちら

 

ですが、やはり芸能人ということでいろんな意見が飛んでくるという立場から、傷を深めるような言葉もあったようです。傷口に塩を塗るような行為は、悲しいですね。気にせずいてくれたらと思いますが…

 

 

そして、今回のペットロスについては、かなり、かなーーーり深い問題ではあるので、直面でしか言えないことや書ききれないこともたくさんあるんですが、anico個人としての意見と、獣医師としての視点から、この問題についてお話させていただこうかと思います。

スポンサーリンク

ペットロスとは?

まず最初に、知ってる方も多いかとは思いますが、ペットロスについてお話させていただきますね。

 

ペットロスというのは、文字通りペット(pet)をなくす(loss)ことなんですが、その言葉の中にはペットを亡くした飼い主の深い悲しみや喪失感も含まれています。

ペットロス症候群というのは、ペットを失ったことによってうつ病や幻覚などの心身の不調が現れることとされていますが、まあ同じようなものと考えてください。

 

問題は、飼い主さんが気づかずになっている場合も多いので、まずは自分の状態はペットロスなんだな同じように苦しい想いをしている飼い主さんもいるんだな、ということを知っておいてください。

ペットロスになるということ

長年連れ添った家族同然のペットを亡くすということは、他人にはわからないような相当な悲しみや苦しみがあると思います。人によっては家族を失った時と同様、もしくはそれ以上に悲しかったという声も聞いたことがあります。

 

そしてanicoは個人的に、このやるせなさの原因には2つの大きな理由があると思っています。それをまず知っておいてもらいたいなと思っているのですが、

 

1つはまず、怒り後悔という感情です。

どちらもきっと出てきましたよね?

 

『怒り』も『後悔』も

 

  • 自分がもっと早くに気づいてあげてれば……よく考えたら病気の兆候はあったかもしれない
  • どうして仕事を休んで看取ってあげられなかったんだろう。一人で逝かせてしまうなんて…
  • 苦しむ姿を見ていたら早く楽にしてあげたくて安楽死を選んだけど、本当は最後までがんばって生きたかったんじゃないの?
  • あの獣医にみせていなかったら……他の病院だったら違った結果になってたんじゃないかな
  • 長く生きて欲しくて延命処置をがんばってきたけど、本当はこの子は自然に死にたかったんじゃないか?延命処置はもしかして苦しかったんじゃないの?
  • 元気なうちにもっと遊んであげればよかった。なんでもっとかまってあげなかったんだろう
  • もっと気を付けていれば死なずに済んだかも。自分が殺してしまったも同然だ…

 

と、それぞれの事情によっていろんな思いが浮かんでくるかと思います。怒りは自分に向けてだったり周囲に向けてだったり。後悔はすべて自分を責めてしまいますよね。

 

自分の中でだけグルグルと考えてしまうので感情の行き場がなく、ずっと苦しいままでしょう。またこういった思いは複雑で、例えば安楽死でペットを亡くしていた場合、もし延命処置を選んでいたとしても、同じ思い(後悔)が出てくることになるかと思います。

 

人に話して多少なりとも感情の整理をしたいところですが・・・

 

 

ここで2つ目の問題が出てきます。

 

第三者にはこの苦しさをわかってもらえないということ。

 

「ペットのことなんかで会社休むの?」

「はぁ、ペットが死んだんだ。ふーん」

 

など、自分の悲しみをわかってもらいないやるせなさって、本当につらいことでしょう。

こんなに、こんなに悲しくて苦しいのに!という気持ちは、残念ながら家族間でも温度差があったりしますよね。

 

  • 家族に気持ちをわかってもらえないもどかしさ
  • 理解されないのがわかっているから人に話せない
  • 話しても理解されず、さらにペットの死を軽視しているような一言をかけられたらもう立ち直れないんじゃないかという怖さで話せない

 

と、ペットの場合は周囲に気持ちを打ち明けられないことが多々あります。これが2つ目の問題点です。

 

 

ペットは言葉を話さない分、しっぽや体の動き、まなざしなんかで、いじらしいほど全力で嬉しさや愛情を向けてきてくれますよね。そしてそれはあなたの方も十分わかって受け取ってきたかと思います。

彼らは愛情のかたまりで、悪意がないからこそ、いなくなってしまった時の喪失感もものすごく大きいんでしょう。心に穴があく、というのは本当にそのとおりだと思います。思い出すのは、楽しかった思い出しかないですもんね。

どうやったらペットロスの苦しみから抜け出せるの?

スポンサーリンク

何週間、何ヶ月たっても、喪失感で涙が出て来ることがありますよね。

克服する!とか、抜け出す!とまでは考えなくてもいいので、以下の方法で少しでも気持ちが落ち着く手助けになればと思います。合う、合わないはあると思いますが、ちょっとだけ考えてみてくださいね^^

ペットロスの軽減のために①

一つは、同じような苦しみを体験してきたり、今まさに真っ只中にいる人たちとの交流です。

自分の思いを全て書き込み、それに共感してくれる人たちがいることで、あなたの悲しみも少しは昇華されるんじゃないかなと思います。

以下は一例ですが、『ペットロス 交流』で検索するとたくさん出てくるので、自分のいいなと思った掲示板に思いのたけを書き込んでみてくださいね。

 

愛犬のペットロス掲示板

愛する猫を亡くした方の掲示板

ペットロスの軽減のために②

もう済ませた方も多いかもしれませんが、お葬式をするのも気持ちに区切りをつけるいい機会になります。

きちんと供養して、葬儀屋などの第三者を介して「自分のペットの死」を受け入れることで、気持ちの整理がつく場合もありますよ。

 

anicoの知り合いは、葬儀を済ませたうえでお骨はお家に置いておき、何年か経って気持ちが整理された頃に土に還してました。お骨の納め方は人それぞれですが、葬儀自体は気持ちを落ち着かせる役には立っていたようですよ^^

ペットロスの軽減のために③

これを言うと今はひどいと思われるかもしれませんが、というか言うこと自体ためらってしまいますが、言わせていただきますね。

言われたことがおありかもしれませんが、新しくペットを飼うことが、実は一番の心の癒しになることも多いです。

 

もちろん、これには今は心の葛藤があると思います。特に亡くなった子に対して後悔が強かったり、日が浅いと、新しく飼うなんてとんでもないと罪悪感すら持ってしまうことでしょう。

 

ただ、私が病院で見てきた経験ですが、深く深く愛してた犬を亡くしてそれはもう落ち込んでいた方がいたんですが、ある日フラッと子犬を連れて健康診断に来られたんです。

聞くと、「あの子が死んでもう動物は飼わない、飼いたくないって思ってたんだけど、本当にたまたま似た子を見つけてしまって」と、幸せそうに笑って子犬を撫でていました。

前の子のことを忘れたわけでは決してないですし、代わりとは言いませんが、今度はこの子を大事に愛していこうと思われている姿に、素直に、ああ良かったなと感じました^^

 

こじつけかもしれませんが、亡くなった子の取り持ってくれた縁と思って、新しく家族を迎えるのも大いにアリだと思った例です。

ペットロスの軽減のために④

いなくなったペットのことは、ふとした時に思い出してしまうものですよね。

いつも寝ていた部屋の定位置を見たり、外から他の犬や猫の声が聞こえてきたリ、ただぼーっとしている時なんかに・・・

 

そんな時は、思い出の姿に「ごめんね」ではなく「ありがとう」と感謝の言葉を持つようにしたらいいですよ。「ごめんね」と言いそうになったら、「ありがとう」に変える。これだけで昇華できる想いはたくさんあります。

ペットロスに対する備えはできるの?

できますよ^^

失った時の悲しみは避けて通ることはできませんが、多少なりとも備えるというか、心の準備をしておくことで必要以上のパニックを避けることができます。

ペットロスに対する備え①

生きているうちから、「この子は自分が看取ることになる」という現実を知っておくことです。

どうしても、犬や猫の寿命は私たち人間よりは短いです。なので、別れは必ずやってきます。

 

このことを自覚するだけでも、

「じゃあ今日は時間あるしいっぱい遊んであげよう」

とか

「この子とあとどのくらい一緒にいれるのかな」

とか、日々の中でその子の一生について考える時間は必然的に増えてきます。

 

そうすると亡くなった後の後悔も精神状態も、死別のことを考えずにいた場合よりは軽くて済む場合が経験上多いですよ。

ペットロスに対する備え②

もし病院で治療をすることになった場合は、長期的な場合はもちろん、短期の治療の場合でも、納得できるまで治療内容や方針についてかかりつけ医に聞いてくださいね。

 

治療内容は、物理的、心理的、経済的理由により、いろんな選択肢が出てくると思いますが、その中で自分が一番納得できるものを選ぶことが大切です。そして選んだ選択肢に対しては、今はこれが最善なんだ!と自信を持って大丈夫です。選んだ選択肢の結果しかわからないから、それが最善なんですよ^^

 

また、もし余裕がある場合は他病院にセカンドオピニオンを求めてもいいと思います。

実際anicoのいた病院にもセカンドオピニオンで来られる飼い主さんは多かったので、もし「そんなこと失礼なんじゃ…」と思われてる方は、安心して行ってもらって大丈夫ですよ^^

さいごに

愛するペットを亡くしてペットロスになること自体、ごく普通のことです。

ペットを飼っている誰もがなってもおかしくないですし、愛していた分落ち込んでしまうのも当然ですよね。

ただ、それがうつ状態にまでなってしまうなど、日常生活が送れなくなることが問題なんです。月並みですが、そうなると亡くなったペットも悲しんでしまいますよね。

 

日にちが薬といって、日が経てば経つほど心の痛みも減ってくるものではあるんですが、それでもやっぱり今の毎日が苦しくて仕方ないという方は、今回紹介した軽減の仕方を試してみてくださいね。少しでも乗り越える手助けになれば嬉しいです^^

また、キンタロー。さんの心の痛みも早く癒えることを祈ってます。

 

お読みいただきありがとうございました!

※画像はキンタロー。オフィシャルブログより引用させていただいています

スポンサーリンク

ブログランキングに参加中です

クリックしていただけるととっっても励みになります!

 にほんブログ村 その他ペットブログ 動物・ペット全般へ 

ペットや獣医師について知りたい方は『いいね=Like Page』を押して最新情報をご覧ください!

コメントは受け付けていません。